「正解」で癒されない
心を癒すための「正解」を、
本やネットでたくさん見つけた。
それでも心が癒されない。
そのような方、多いです。
その理由は、親と小さな子どもの関係を見ているとよくわかります。
小さな子どもが、大切なおもちゃを壊してしまい泣いています。
「おもちゃを大切にしないからよ。次からは大切にしようね。」
「たかだかおもちゃじゃない?また、新しいの買えばいいよ。」
「終わったことをくよくよしてもどうしようもないよ。もう泣かないで。」
これらの親の言葉は「正解」かもしれませんが、
子どもは全く泣き止みません。
心は癒されてないのです。
「大切なおもちゃだったんだね。悲しかったんだね。」
親がそう言って、抱きしめてあげると、
子どもはひとしきり泣いた後、泣き止んで、
「これからはおもちゃを大切にするよ。」
子どもは、気持ちを受け止めてもらい、
心が癒されることによって、
ようやく正解にたどり着くのです。
実は、おとなも同じです。
気持ちを誰かに受け止めてもらうことで、
心は癒されます。
「正解」で癒されない方は、
気持ちを受け止めてくれる誰かのもとに、
足を運んでみませんか?
「誰か」が見当たらない場合は、
「カウンセリングに来る」という方法もありますよ。
窪田佳美