先取りの不安
わたしたちは、時として、
先のことを考えて不安になります。
考えても答えが出ないことは、
頭ではわかっている。
しかし、先取りの不安が止められない。
あまりにもそのエネルギーが強いときは、
子ども時代にそのルーツを探してみましょう。
子どもは未熟な存在です。
だからこそ
「困ったときは頼ってもよい」
「困ったときは助けてもらえる」
というのは子どもの特権です。
しかし、親、もしくは身近な大人を、
何らかの理由で頼ることができない。
そのような子ども時代だと子どもは、
「困っても自分で何とかしなければならない」
そう考えて、
自分一人で自分のことを何とかしようとします。
そのために、
困らないように先のことを考える。
それは子どもが生き抜くための適応なのですが、
これが、大人になって「先取りの不安」の原因にもなります。
先取りの不安が強すぎるときは、
「困ったときに頼る」誰かを確保しましょう。
家族や友人、医療機関や相談機関でもよいです。
そして、不安を切り離して、
今、ここにある生活を楽しみましょう。
子どもが子ども時代を楽しむように。
窪田佳美