大きくなるカバン
2024年01月20日 09:56
今回は、作曲家、ジョン・ケージについてのお話です。
ジョン・ケージは、いつも大きなカバンを持っています。
もともと大きなカバンを持っているのではなく、そのときそのときで必要なものをカバンに入れていくにつれ、大きなカバンになっていくのです。
ジョン・ケージは、その大きくなったカバンを、定期的に紛失し、大変慌てるのですが、同時に、どこかほっとするのだそうです。
これは、わたしたちの心のあり方にも似ているかもしれません。
わたしたちは、そのときそのときを生き抜くために、必要なものを心のカバンに入れていきます。
そして、いつのまにかそのカバンの大きさが生きづらさになったりもします。
それらを全部捨ててしまうのは、ジョン・ケージのように慌ててしまうかもしれないので、
カバンの中身の整理をしてもいいかもしれませんね。
当時生き抜くのに必要だったものでも、
現在は必要ないものもあるかもしれませんよ。
窪田佳美