感情の決めつけ

2024年11月04日 13:36

本人以上にその人の感情を知っている人はいません。以前お医者さんの家庭に生まれた知人がいたのですが、医学部受験が上手くいかず最終的に他の職に就かれました。「この子は医者になれなかったのが悔しいんです!」と母親が言うので、本人に尋ねてみると全くそんなことはなく「母親の期待に応え続けることに疲れました。医者になれないことが決まってやっと解放された。」と安堵されていました。この場合の「悔しい」は母親の感情であり「本人が悔しがっている」と思い込んでいる母親による「感情の決めつけ」ある種の投影同一視です。しかし感情は本人のものですし、例え親であっても決めつけたりしてはいけません。本人の感情や人生はその人個人に決定権があるのですから・・・


渡邊院長