沈黙の螺旋理論

2024年06月23日 10:32
なんとも堅苦しい題名ですが、
これは50年以上前の社会心理学の理論です。

少数派は多数派からの反対や孤立を恐れ沈黙し、
多数派はより雄弁になるという理論なのですが、

この傾向は、
50年経った今も変わらないどころか、
さらに強くなっている気がします。

三人寄れば文殊の知恵と言う言葉がありますが、

この理論によると、
10人集まっても、100人集まっても、
文殊の知恵どころか、
集団の決定は間違う可能性があるのです。

忖度のやり過ぎは時として、
集団のためにならないのかもしれませんね。

そして、この理論でわかることは、
いかにこの社会が、
本音を話しにくい場所なのかということです。

言えない本音は心の奥に追いやられ、
これが蓄積すると病気のもとになります。

この社会で生きていくために、
蓄積した本音を安全な場所で言葉にし、
心の容量を空けることは大事なことですね。


窪田佳美