派手な症状に秘められた心情

2015年05月06日 23:04

精神科医という仕事をしていると色々なケースに遭遇します。自傷行為や過食嘔吐、多重人格(解離性同一性障害)・・・目の前でこのような状況が起こると治療者は戸惑い、狼狽し、そして時としてその精神病理性に巻き込まれていく危険性があります。こういった場合、目の前で起こる派手な症状を無理やり力ずくで止めようとするのではなく、むしろ「そういった行動を取らざるを得ないクライアントの不安や孤独、または怒りといった心情」に寄り添い、共感する方が正解です。