良いニュースですね!

2015年01月15日 17:17

昨年1年の全国の自殺者は、前年に比べ1909人(7・0%)少ない2万5374人で、5年連続の減少となったことが15日、警察庁の集計(速報値)で分かった。3年続けて3万人台を割り、1997年の2万4千人台以来、17年ぶりの「低水準」となった。

 昨年1~11月の集計を基にした内閣府の統計によると、355人減った60代を筆頭に各世代で減少。健康問題や経済・生活問題を動機にした自殺者が大きく減った。年間の世代別内訳や動機は3月に発表される。

 内閣府の担当者は、国の自殺対策が地域でも浸透し、医療の苦痛緩和ケアが進んだことなどが要因と分析。「自殺予防には周囲の支援や理解が不可欠だ」と重ねて訴えた。

 集計によると、男性が1万7354人(前年比1433人減)で、女性が8020人(同476人減)。

 都道府県で増加率が高かったのは、長野の9・3%、宮城が7・0%、宮崎が4・9%だった。ただ内閣府によると、東日本大震災の被災3県では昨年1~11月時点で、被災者の自殺は減っている。逆に減少率が高かったのは群馬で17・4%、大分が14・8%、島根が14・0%と続いた。

 年間の自殺者は、警察庁が統計を取り始めた1978年~97年、2万~2万5千人台で推移。98年からは14年連続で3万人台だった。