論文紹介②

2014年01月25日 08:55

文献:Bastillo JR et al.Increased Glutamine in Patients Undergoing Long-term Treatment for Schizophrenia : A Proton Magnetic Resonance Spectroscopy Study at 3 T.JAMA Psychiatry. 2014 Jan 8.

 DSM-IV-TR統合失調症の診断を受けた患者84人と年齢/性別などをマッチさせた精神医学的健常者81人を対象として、3Tプロトン磁気共鳴分光法により背側前帯状皮質のグルタミン酸(Glu)、グルタミン(Glx)、Glx/Glu比を定量、症状との関連性を検証。統合失調症群ではGlxとGlx/Glu比が増加、Gluは増加せず、Glx濃度と精神病性症状の重篤度に正の相関が見られ、コリンも増加した。

ざっくり言いますと、統合失調症では脳内のグルタミン酸が増加していたという事でした。