1日1時間以内のゲームは有益

2014年08月21日 11:33

米国小児科学会は8月4日、 児童や10代若者にとって、短時間の電子ゲームは、全く電子ゲームをしない、または長時間の電子ゲームよりも有益である可能性が高いことを示した研究を紹介。本研究はPediatrics誌9月号(オンライン版)に掲載。

 研究チームは、10‐15歳の男女約5000人に関するデータ(UK Understanding Society Household Longitudinal Study)を検証。各参加者から1日当たりの電子ゲーム(ゲーム機またはコンピュータゲーム)の使用時間、および様々な心理社会的因子(多動や注意欠陥、感情移入、仲間関係、生活への総合的満足度など)を報告してもらった。その結果、1日当たりのゲーム時間が1時間未満であることは、全くゲームをしないこと以上に心理社会的適応の前向き指標であることが判明した。1日当たり 1‐3時間である児童にはこのような効果は見られなかった。

 本研究によって、ゲームが短時間である児童にとっては有益な側面がある一方で、ゲームを長時間する児童にとっては有害な側面があると結論付けた。時間制限だけではなく、ゲームの種類も関与している可能性があるため、詳細研究が求められる、と著者らは述べている。