記事のアーカイブ

告知のタイミング

2024年09月03日 16:29
発達症の病名告知タイミングは難しいケースがあります。自身で自覚があるケースはまだしも、全く違う主訴で受診された場合に問診の結果発達症を疑うケースですと、御本人も心の準備ができていないという事があり、そんな時に告知をどうするか。場合によっては診断されることを恐れているケースもあり慎重にならざるを得ないこともあります。渡邊院長

感情の種類

2024年08月24日 15:34
感情には、2つの種類があります。1つは、もともと備わっている感情。例えば、喜怒哀楽。これらの感情は大切なものです。私たちは、 怒りを感じるから、自分を守るために相手と距離を取る。哀しさを感じるから、それを癒すために誰かと繋がろうとする。これらの感情があるから、私たちは自分が自分でいられるのです。もう1つは、外から取り入れられた感情。例えば、恥、劣等感、罪悪感。これらの感情は大切ですが、度が過ぎると、私たちが「自分が自分でいること」の邪魔をします。これらの感情は、もともと備わっていたものではなく、外から取り入れられたもの。もしかしたら、親、学校、社会、パートナー、どこかの誰かから植え付けられたも

人それぞれ

2024年08月01日 15:04
自分が出来るから同じくらい相手も出来るはずだ。と思い込むのは危険ですね。人それぞれ能力というものがあります。そういった偏った思い込みはモラハラにつながってしまうかもしれません。渡邊院長

本の紹介

2024年07月11日 16:51
本を書くのは一区切りの予定だったのですが、「発達障害の本を」とリクエストがあったので、今回出版することにしました。発達障害の方のカウンセリングも、私の大事な仕事、私なりの支援についての考え方を書きました。今回の本は、ASDについて書いてますが、ADHDの方にも参考になるかと思います。今回も、カウンセリングルームのスタッフが本にまとめてくれました。発達障害の方だけでなく、どこか人と違っていることで苦しい方の回復のお役に立てたら幸いです。Kindle...

臨時休診と重要事項

2024年07月08日 14:54
先ず【診療時間】欄を確認下さい。※土日や混雑時は電話に出られない場合があります。①コンサータを18㎎以外で処方希望の方は月1回受診下さい。②家族からの「病状を聞きたい」等は個人情報の観点から対応不可。③予約が混雑していますので次回の予約は必ずお取り下さい。④2024年12月1日から各種料金改定。

治療の目的

2024年07月01日 12:28
「薬を飲み忘れて、まだ余っていてすみません・・・」と患者さんに謝罪されることがあるのですが、当院では気にする必要はありません。我々の目的は患者さんに薬を飲ませることではなく、心身ともに健康でいて欲しいというのが一番の思いですから。薬を飲み忘れても健康でいてくれたらOK渡邊院長

沈黙の螺旋理論

2024年06月23日 10:32
なんとも堅苦しい題名ですが、これは50年以上前の社会心理学の理論です。少数派は多数派からの反対や孤立を恐れ沈黙し、多数派はより雄弁になるという理論なのですが、この傾向は、50年経った今も変わらないどころか、さらに強くなっている気がします。三人寄れば文殊の知恵と言う言葉がありますが、この理論によると、10人集まっても、100人集まっても、文殊の知恵どころか、集団の決定は間違う可能性があるのです。忖度のやり過ぎは時として、集団のためにならないのかもしれませんね。そして、この理論でわかることは、いかにこの社会が、本音を話しにくい場所なのかということです。言えない本音は心の奥に追いやられ、これが蓄積す

主役は誰か

2024年06月01日 16:24
医師がどんな治療をしたいかではなく、患者がどんな治療を希望しているかが大切です。治療の場において主役は患者さん本人です。その為の判断材料を提供する事や、自分で決められない場合の判断は医師が行います。渡邊院長

母の日・父の日

2024年05月14日 09:51
母親に感謝を伝える母の日、父親に感謝を伝える父の日。とても素敵な習慣です。ただ、これらの日が苦しくなる人がいます。親に感謝できない。そんな自分を責めてしまう。確かにこれは苦しいですね。1つの事実があります。親の仕事は、愛することと自立させること。そのように育てられると子どもは、自然に親に感謝したいと思う大人になります。つまり、親への感謝の感情は、親子関係の積み重ねで起きるもの。あなたが親に感謝できない理由が、親子関係の積み重ねにあるのなら、そんな自分を責めないでくださいね。あなたは何ひとつ悪くない。もしもあなたが、親から愛されていなかった、もしくはあなたが、親から自立させられていなかったとして

誰の為の勉強

2024年05月02日 08:45
子供の時は、認められたい、負けたくないと勉強。医者になってからは勉強して治療した結果、患者さんが症状緩和して嬉しいから勉強。渡邊院長
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