記事のアーカイブ

眉間の皺

2024年04月16日 17:06
ある(架空の)ACのモノローグ母親の眉間の皺を見るのが嫌だった。私は、母親が眉間に皺を寄せなくてすむ、そんな子どもになりたかった。母親の眉間に皺が無いと、私は私に価値を感じ、母親の眉間に皺が寄ると、私は私を強く責めた。私は、勉強も家事も頑張った。そして、おとなになった。私は、母親が眉間に皺を寄せなくてすむ、そんなおとなになれただろうか?ある日、ふと鏡を見ると、私の眉間にも、母親そっくりの深い皺が刻まれていた。あんなに嫌いだった眉間の皺。私は、私が嫌いな私になっていた。今までは、母親の眉間の皺を無くすために生きてきた。これからは、自分の眉間の皺を無くすために生きていく。だって、私の人生は、私のも

価値観

2024年04月01日 18:19
人の価値観は様々です。地位や名誉、家族、お金、頭の良さ、運動神経の良さ、性格の良さ。どれが一番大事に思うかは人によって違うし、そこに優劣は存在しません。自由です。自分の価値観を他人に強要してはいけないし、自分と違う価値観を否定する権利もありません。自分が大事だと思うことを貫く権利を皆持っています。大事にしてください。渡邊院長

診療時間と予約対応

2024年04月01日 10:35
2024年4月1日から医療機関も厚労省の残業規制(働き方改革)が開始されます。当院は法令遵守で運営しておりますので時間外対応や時間外労働は基本ありません。予約時間厳守で御願い致します。なお当院は完全予約制ですので予約がない場合は対応できません。

日々のタスク

2024年03月26日 17:58
失敗しないようにする。怒られないようにする。嫌われないようにする。それらを日々のタスクにすると、不安になってしまい、身動きが取れなくなってしまうことがあります。もしもそのような日々のタスクで、身動きが取れなくなっているのなら、日々のタスクを、具体的な行動のみに書き換えてみましょう。例えば、8時の電車に乗る。職場に着いたらパソコンを立ち上げる。書類を作成し、上司に提出する。具体的な行動のみに焦点を当てると、たとえ不安だったとしても、するべきことが明確になってきますよ。ちなみに、仕事をするのに必要なタスクは、「あいさつする」と「仕事をする」その2つだそうです。仕事に行くのが不安なときは、具体的な行

紙のカルテ

2024年03月01日 10:52
最近は電子カルテが主流になってきました。しかし私は敢えて紙カルテを使用しています。電子カルテを使用するとパソコンの画面ばかり見て患者を診る時間が減るからです。患者の表情、顔色、ちょっとした反応、その全てが大切な所見です。せっかくクリニックに足を運んで対面でお会いしているので、そこでしかできないことをしたいものです。遠隔で、リモートで、PC越しで、ただ処方だけならロボットやAIの方が速くて正確と思います。私は今後DX化が進んでも紙カルテを使い続けていきたいと思っています。渡邊院長

優しくて思いやりのあるあなたへ

2024年02月21日 16:38
誰かが困っていると、あなたはなんとかしようとする。誰かが悲しんでいると、あなたはなんとかしようとする。誰かに頼られると、あなたはなんとかしようとする。たとえ自分の心が疲れていても。たとえ自分の体が疲れていても。あなたは、優しくて思いやりのある人。こんなに頑張っているのに、誰かに、大事にされなかったりする。誰かに、仕事を押し付けられたりもする。時には、涙が止まらないことも。もしも、あなたが苦しくなっていたとしたら、誰かに向けている優しさや思いやりを、ほんの少しでも自分に向けてくださいね。優しくて思いやりのあるあなたは、きっとこの世界に必要な人。そんなあなたの心と体が、壊れてしまうことが、一番悲し

診断

2024年02月01日 09:22
発達障害を沢山診療していると、段々と目が肥えてきて雰囲気や動きで診断が浮かんできます。その後の問診や検査で答え合わせという感じです。この能力は、全く違う主訴で来院した発達障害を見つけるのに役立っています。渡邊院長

講演会実施

2024年01月26日 10:19
(座長)「メンタルクリニック桜坂」渡邊院長。(演者)「うえむらメンタルサポート診療所」上村院長。にて講演会を行いました。テーマは「外来診療における発達特性評価の重要性」上村先生、ありがとうございました。

緩みの重要性

2024年01月22日 16:01
我々の生活に身近なもの、例えばゴムは荷重をかけて張ってばかりだと壊れて使えなくなります。人間も常に心が張り詰めていると危険な状態になります。適度に緩ませる事が重要です。渡邊院長

大きくなるカバン

2024年01月20日 09:56
今回は、作曲家、ジョン・ケージについてのお話です。ジョン・ケージは、いつも大きなカバンを持っています。もともと大きなカバンを持っているのではなく、そのときそのときで必要なものをカバンに入れていくにつれ、大きなカバンになっていくのです。ジョン・ケージは、その大きくなったカバンを、定期的に紛失し、大変慌てるのですが、同時に、どこかほっとするのだそうです。これは、わたしたちの心のあり方にも似ているかもしれません。わたしたちは、そのときそのときを生き抜くために、必要なものを心のカバンに入れていきます。そして、いつのまにかそのカバンの大きさが生きづらさになったりもします。それらを全部捨ててしまうのは、ジ
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